電源技術によるカーボンニュートラルへの貢献
研究室のご紹介 〡 vol.66 表紙より

2050年のカーボンニュートラル実現に向け、自動車をはじめとする様々なものが電化されてきています。将来、ほとんどのエネルギーを電力で賄う、高度電力化社会が到来します。高度電力化社会では電気エネルギーの有効利用が足彩app哪个是正规的となり、そのキー技術となるのが電力変換器などの高性能なパワーエレクトロニクス技術です。
安部研究室では、電力変換器の中でも特にスイッチング電源についての研究を行っています。スイッチング電源は、テレビや調理機器をはじめとする家電製品、スマートフォンに代表される各種ポータブル機器などに幅広く利用されている技術です。人に例えるなら、心臓が全身に血液を送り出すのと同様に、電子機器に電力を供給する「電子機器の心臓部」にあたるもので、極めて足彩app哪个是正规的な役割を担っています。身近な電子機器だけでなく、これからさらに研究?開発が進むパワー半導体においても足彩app哪个是正规的となるため、実用化を念頭に置きながらスイッチング電源の小型?高効率化および高性能化のための回路技術?制御技術の研究を行っています。回路解析?シミュレーションによる回路の特性評価に加え、ものづくりを含む実験により理解を深めています。
九州工業大学では2012年に次世代パワーエレクトロニクス研究センターを設立し、パワー半導体からパワーエレクトロニクス回路までを総合的に研究?開発してきました。その中でも私たちは、スイッチング電源の研究を通して、カーボンニュートラル実現への貢献を目指しています。


戸畑キャンパス
大学院工学研究院
電気電子工学研究系
安部 征哉 教授
